おもちゃの銃が本物の武器に?どうする日本の安全

こどもと教育
インターネット購入やゲームセンターの景品などで入手した方、見かけた方はすぐ警察に通報してください。もし、持っていたらすぐ警察に届けてください。

中国製のおもちゃ拳銃がやばい!! わたしたちにできること

どうしてふつうのおもちゃが、怖い武器になってしまうの?

みなさんは、おもちゃの銃と聞いて何を思い浮かべますか。多くの場合、プラスチック製でBB弾を撃つような、子どもが遊ぶ安全なものを想像するでしょう。

しかし、最近、中国から輸入されたあるおもちゃの拳銃が、簡単に本物の実弾(じつだん:火薬を使って弾を発射する本物の銃弾のこと)を撃ててしまう、恐ろしい武器になることがわかり、大きな問題になっています。一見すると、どこにでもあるおもちゃのようですが、人命を奪うことができる危険な存在に変わってしまうのです。

この問題は、日本の安全を守るための法律や、国としての対応のあり方を改めて考えさせるきっかけになっています。

中国のおもちゃの銃に、実弾を撃つ力があった

この問題が発覚したのは、令和6年(2024年)のことです。インターネットのサイトで「おもちゃの銃」として売られていた製品を、日本の警察が購入して調べたところ、改造することで実弾を撃てるようになることがわかりました。

この銃は、部品の精度が非常に高く、実物の銃の設計を模倣しているため、誰でも簡単に違法な改造ができてしまうのです。警察庁の鑑定によって、中国から輸入されたおもちゃの拳銃の銃身(じゅうしん:弾が通る筒状の部分)を金属製のものに付け替えるだけで、実際に殺傷能力のある武器になることが判明しました。

さらに、警察や税関の調査によって、銃身(じゅうしん)を付け替えたりする改造をしなくても、最初からそのまま実弾を装填して発射できる構造を持つおもちゃの銃が、日本に輸入されて、インターネットでの販売やゲームセンターでクレーンゲームの景品にされていたことが確認されています。

このような製品は、見た目がおもちゃに似ていても、日本の銃刀法(じゅうとうほう)では「真正銃(しんせいじゅう:本物の銃)」として扱われます。

  • 本物の銃(見た目がおもちゃであっても実弾がそのまま撃てるもの・真正銃)を許可なく所持した場合: 1年以上10年以下の懲役または300万円以下の罰金
  • 模造拳銃(改造で実弾が撃てるもの)を許可なく所持した場合: 1年以下の懲役または30万円以下の罰金。さらに自分で改造した場合は、3年以上の有期懲役

という非常に重い刑罰が科されます。「知らなかった」という理由では罰を免れません。

なぜそのまま撃てるのか

本来、日本のおもちゃの銃は、実弾が装填できないように、銃身が貫通していなかったり、プラスチック製だったりします。しかし、海外、特に中国などでは、このような日本の規制を無視して、実弾を撃てる構造の銃が「おもちゃ」として製造されています。

これらは、税関の検査をすり抜けるために巧妙に分解されて持ち込まれたり、見た目を本物と違う色にしたりして、偽装されていることも多いといいます。

改造が必要な製品よりも、そのまま発射できる製品はさらに危険性が高く、もし持っていると非常に重い罪に問われることになります。このような製品を見つけたり、手にしてしまったりした場合は、絶対に触らず、すぐに警察に連絡することが大切です。

この銃は、日本の銃刀法(じゅうとうほう:銃器や刀剣類の所持を規制する法律)の安全とされる基準を満たしておらず、もし悪用されれば、重大な事件を引き起こす危険性を持っています。

日本にはどれくらい広まっているの?今どうなっている?

この危険なおもちゃの銃は、主にインターネット通販などを通じて、日本国内に多数流通していると見られています。正確な数は把握されていませんが、「リアルギミックミニリボルバー」という銃は、中国から約1万6000丁輸入されて流通したとされていますが、2025年7月現在、450丁しか回収されていません。

警察庁は危険性を広く呼びかけ、販売業者に自主的な回収を求めていますが、すでに多くの製品が消費者の手に渡っているため、すべてを回収することは難しいのが現状です。もし持っていたらすぐ警察に届けてください。

日本に16,000丁も出回っていて最も多いとされる『リアルギミックリボルバー』 もし持っていたり見かけたらすぐ警察へ!!

どんな特徴があるの? どんな形? 何種類あるの?

こんな特徴のある銃は違法です。①銃身がふさがれておらず、実弾を入れられる。②実弾を撃つための仕組み(撃針)がある。

もし持っていたら、警察に提出して

もし、ご自身やご家族がこのようなおもちゃの銃を持っている場合、絶対に改造しないでください。また、そのまま所持しているだけでも、法律に違反しているとみなされます。

警察に行くのがイヤだとか面倒だとゴミとして捨ててしまうと、誰かが拾って悪用したり、ゴミ収集車や処理施設で爆発事故を起こしたりする可能性があり、これは、不法投棄(ふほうとうき)という罪になりますし、銃刀法違反の責任を問われることにもつながりますので絶対にダメです。

正しく処分するためには、必ず最寄りの警察署に連絡して、引き取ってもらうようにしましょう。

回収は現在、令和7年(2025年)12月31日までとされていますが、もし期限を過ぎてても気づいたらすぐに警察に相談してください。

この問題に、政治家たちはどう向き合っている?

  • 自由民主党(自民党:保守、中道右派、左傾傾向)
    • 銃刀法を改正し、銃器の製造や所持を厳しく取り締まるべきだと主張しています。特に、おもちゃの銃の模造品(もぞうひん:本物そっくりな製品)に対する規制を強化し、水際対策(みずぎわたいさく:国境で危険なものが入るのを防ぐこと)を徹底する方針です。
  • 立憲民主党(革新、中道左派、リベラル)
    • 銃器による事件を未然に防ぐため、銃刀法の改正を強く訴えています。国民の安全を守るために、このような危険なおもちゃの銃の輸入を全面的に禁止し、すでに国内に流通している製品の回収を国が主導して行うべきだと主張しています。
  • 日本維新の会(保守、右派、リベラル)
    • 銃器による犯罪を根絶するため、銃刀法の厳格な運用と改正を主張しています。一方で、闇ルートでの銃器流通を防ぐためには、国際的な連携も必要だと考えています。
  • 公明党(中道、保守)
    • 国民の命と安全を守るため、銃刀法の改正を急ぐべきだと訴えています。警察などと連携して、流通ルートを特定し、速やかに回収を進めるべきだと主張しています。
  • 国民民主党(中道、保守、リベラル)
    • 銃器に関する規制の強化は必要だと考えています。警察の捜査体制を強化し、このような危険な製品が国内に入ってくるのを防ぐための、より効果的な対策を求める方針です。
  • 日本共産党(革新、左派)
    • 銃器による事件をなくすために、銃刀法の改正を急ぎ、実態に合わない規制は厳しくすべきだと主張しています。国民の安全を最優先に考え、警察と協力して危険な製品の回収を徹底するべきだと考えています。
  • 参政党(保守、右派)
    • 国民の生命と財産を守るために、このような危険な製品の流通を許してはならないと主張しています。
  • れいわ新選組(革新、左派)
    • 銃器による犯罪は絶対に許されないことであり、銃刀法を厳しく改正すべきだと考えています。危険な製品の製造国に対して、外交ルートを通じて働きかけることも必要だと主張しています。
  • 日本保守党(保守、右派)
    • 治安を維持するため、銃刀法の厳格な運用を訴えています。国内の安全を守るために、違法な銃器が流通しないよう、国として徹底的な管理を行うべきだと主張しています。

おもちゃのルール、国はどう守る?

今回明らかになったように、一見安全に見えるおもちゃが、簡単に凶器に変わってしまう時代です。

これは、法律の抜け穴を狙って製造された製品が、国境を越えて流通してしまうという、国際的な問題でもあります。法律を改正するだけでなく、私たち一人ひとりが、このような危険性を正しく理解し、安易に手を出さないことが重要です。

皆さんは、このようなおもちゃの銃の問題を、どうすれば解決できると思いますか。

プラスチックのおもちゃに見えるが実弾も発射可能。危険です。
クレーンゲームで入手したが、実際に撃ってみてあぶないと思ったので子供からは取り上げ、その後警察に提出した。

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