外国人の日本の免許取得、ようやく見直し。外免切替の現状と私たちの安全

外国人の問題
外免切替のため、早朝から運転免許試験場に並ぶ外国人。

外免切替(がいめんきりかえ)って?

「外免切替(がいめんきりかえ)」という言葉を聞いたことがありますか?これは、外国で持っている運転免許証を、日本の運転免許証に切り替えることができる制度のことです。

通常、日本で運転免許を取るには、自動車教習所に通って厳しい試験に合格する必要がありますよね。しかし、外免切替の制度を使えば、いくつかの条件を満たせば、日本の運転免許試験の一部が免除される場合があります。

この制度は、日本に住む外国人がスムーズに運転できるようにするために作られました。しかし最近、この制度では日本の道路の安全が保てないのではないか、また、簡単すぎる試験などが注目されて、制度を見直すことになりました。

日本の運転免許が外国人にとって人気なワケ

実は、日本の運転免許は世界中でとても評判が良いのです。日本の運転免許を持っていれば、多くの国で国際運転免許証に切り替えて運転することができます。これは、日本の交通ルールや運転技術の試験が厳しく、日本の免許を持つ人は運転が上手で安全だと、世界で認められている証拠でもあります。

海外から日本に来た外国人が、日本で運転免許を取るときに、自分の国の免許から日本の免許へ切り替える「外免切替」を選ぶことがあります。この切り替えにかかる費用は、1~2万円程度と、日本の自動車教習所に通うよりも格段に安く、短期間で日本の免許を手に入ることが人気の理由の一つです。そのため、運転試験場には、わざわざ日本に来て外免切替をする人が長蛇の列で順番待ちをしているという報道もありました。

外国人の外免切替、どのような実態があるのでしょうか?

警察庁のまとめによると、外免切替で日本の運転免許を取得する外国人の数は、年々増えています。特に、アジアの特定の国からの取得者が多くを占めています。

令和5年(2023年)の1年間に外免切替で免許を得た外国人は約6万人。2024年の統計はまだ出されていませんが、7万5千人を超える数となっています。

  • ベトナム:約1万5千人
  • 中国:約1万1千人
  • フィリピン:約8000人
  • インドネシア:約6000人
  • ネパール:約4000人

この背景には、技能実習生など、日本で働く外国人の増加も関係していると考えられます。しかし、本当にその国で運転経験があるのか、日本の交通ルールをしっかり理解しているのか、といった疑問も出ています。

外国人ドライバーによる事故、増えているって本当?

残念ながら、外国人ドライバーが起こす交通事故も増えているという指摘があります。いくつかの具体的な事例が報告されています。

  • 2024年9月には、埼玉県内で、中国籍の男(19)は去年9月に酒を飲んで車を運転し、一方通行を逆走して51歳の男性の乗る乗用車に衝突して男性を死亡させ、現場から逃亡しようとしていましたが捕らえられました。「危険運転致死罪」に問われています。
  • 2025年6月には、埼玉県三郷市で、小学生4人が車にはねられてけがをするひき逃げ事件がありました。運転していた中国人男性は飲酒運転で、小学生に声はかけたものの、警察や救急にも通報せずそのまま立ち去りました。
  • その他 外国人の運転手が高速道路で時速200キロを超えるようなスピード違反を繰り返してYoutubeで公開するなどしている事例も確認されています。

これらの事故は、外国人ドライバー = 危険 ということではもちろんありませんが、各国の文化や習慣、考え方の違いが根本にあるのではないか、または日本のルールが理解されていない可能性を示しています。

参議院選挙での指摘と、制度の見直し

こうした状況を受けて、この外免切替制度のあり方について、いくつかの政党から問題提起がされました。特に、特定の国からの外免切替の急増と、それに伴う事故の増加が指摘されたのです。

この問題がSNSなどで話題にされることが大変多くなり、これを受けて、政府はあわてて制度の見直しを行うことになりました。具体的な見直し内容は、次のような点が挙げられます。

  • 住所確認の厳格化:
    • 特に批判の大きかった部分で、ホテルなどの住所でも申請を受け付けていたものを、住民票の写しの添付が原則となり、観光などの短期滞在者は免許を取得できなくなります。
  • 知識確認の厳格化:
    • 同じく批判の多かった、筆記試験が問題10問中7問正解で合格だったものが、問題数が50問に増え、合格基準が90%以上に引き上げられます。
    • イラスト問題が廃止されます。
  • 技能確認の厳格化:
    • 横断歩道の通過などの課題が追加され、合図不履行や右左折方法違反などの採点が厳格化されます。
  • 取得している免許の確認強化
    • 本当にその国で免許を取得し、十分な期間運転していたのかを厳しく確認するようになる見込みです。例えば、免許がとりやすい国で取得して外免切替を行うなどの不正を防止するため、免許を取得した国に3カ月以上滞在していたことを証明する書類の提出を求めるなどの対策が検討されています。

このような見直しは、日本の交通安全を守るために必要なことだと考えられますが、これまで簡単な手続きで免許が取れていた人にとっては、大きな変化となります。


外免切替について、各政党はどのように考えているのでしょうか?

外免切替制度の見直しや、外国人ドライバーによる事故への対策は、国民の安全に関わる重要な問題であり、各政党も様々な見解を示しています。ここでは、主な政党の考え方を見ていきましょう。これらの情報は、それぞれの政党の公式ウェブサイトや、選挙で約束したこと、代表者の発言などから集めたものです。

自由民主党(自民党:保守、中道右派 左傾傾向)

自民党は、外免切替制度の適正な運用と、日本の交通安全の確保を重視しています。外国人ドライバーによる事故の増加を受け、実態把握を強化し、必要に応じて制度の見直しを行う姿勢を示しています。特に、技能確認や知識確認の厳格化を通じて、運転能力が不確かなドライバーが免許を取得することを防ぐ対策を進める考えです。

立憲民主党(革新、中道左派、リベラル)

立憲民主党は、国際的な人の移動が活発になる中で、外免切替制度の必要性は認めつつも、国民の安全確保を最優先すべきだと主張しています。外国人ドライバーによる事故の問題については、背景にある原因を多角的に分析し、運転免許制度だけでなく、交通安全教育の強化や、多言語での情報提供など、総合的な対策の必要性を訴えています。

日本維新の会(保守、右派、リベラル)

日本維新の会は、外免切替制度の運用について、厳格な見直しを求めています。外国人ドライバーによる事故の増加は、制度の不備が原因である可能性を指摘し、日本の交通安全基準を満たさない外国人が安易に免許を取得できないよう、技能試験の義務化や審査の厳格化を強く主張しています。

公明党(中道、保守)

公明党は、外国人住民の生活を支える一方で、交通安全の確保も重要だと考えています。外免切替制度については、国内外の状況を踏まえつつ、安全性が担保されるよう、必要な見直しや運用改善を進めるべきだとの立場です。多文化共生社会の視点も持ちながら、国民の安心・安全を守るためのバランスの取れた対策を求めています。

国民民主党(中道、保守、リベラル)

国民民主党は、外免切替制度が外国人による「抜け穴」となっている可能性を指摘し、制度の厳格化を求めています。日本の交通ルールや運転技術を習得していない外国人が運転することで、事故が増加することへの懸念を表明しており、技能試験の義務化など、国民の安全を守るための対策を早急に進めるべきだと主張しています。

日本共産党(革新、左派)

日本共産党は、外国人労働者や住民の権利擁護を重視する一方で、交通安全も重要な課題と認識しています。外免切替制度については、人権に配慮しつつも、日本の交通安全基準をクリアしているかどうかの確認を徹底すべきだと考えています。安易な免許取得を防ぎ、多文化共生の観点から適切な交通安全教育の実施を求めています。

参政党(保守、右派)

参政党は、日本の安全と秩序を守る立場から、外免切替制度について非常に厳しい見直しを求めています。外国人による免許の不正取得や、それに伴う事故の増加は、日本の主権と国民の安全を脅かすものと捉えています。安易な外免切替は中止し、日本の交通安全教育を徹底した上で、正規の手続きで免許を取得すべきだと強く主張しています。

れいわ新選組(革新、左派)

れいわ新選組は、外国人住民の生活や権利を尊重する一方で、交通安全の重要性も認めています。外免切替制度については、安易な規制強化だけでなく、外国人ドライバーに対する適切な交通安全教育や、多言語での情報提供など、共生社会の視点から、事故を減らすための包括的な対策が必要であると考えています。

日本保守党(保守、右派)

日本保守党は、日本の安全保障と社会の秩序を守る立場から、外免切替制度の運用を厳しく見直すことを求めています。外国人が日本の運転免許を安易に取得し、それが交通安全上の問題を引き起こしている現状を重視しており、外国人ドライバーによる事故を減らすために、制度の根本的な見直しや厳格な運用を主張しています。


まとめ:国際化と安全、どうバランスを取る?

外免切替制度は、国際化が進む社会で必要な一方で、私たちの交通安全に関わる大切な問題です。制度が適切に運用されているか、そして私たちの安全が守られているか、しっかりと考える必要があります。

皆さんの周りでも、外国籍のドライバーを見かけることがあるかもしれません。この外免切替制度について、日本の社会にとって本当に良い形は何なのでしょうか。私たちは、国際化と交通安全のバランスをどう取っていくべきだと思いますか?

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