外国人問題ってどういう問題なの?
2025年の7月に行われた参議院選挙では、いつも話題になる「景気を良くする方法」や「子育てのサポート」などに加えて、「外国人のこと」がいつもより多く話されました。
日本には今、たくさんの外国から来た人たちが住んでいます。お仕事をする人、日本の大学で勉強する人、昔から日本に住んでいる人など、その数はどんどん増えていて、2025年現在で約376万人(日本の人口の約3%)にもなっています。
この「外国人のこと」について、選挙では大きく2つの意見がぶつかりました。
1.「もっと助け合って、一緒に暮らしていこう」という意見(受け入れを進めたい人たち)
この意見の人たちは、こう考えています。
- 人手が足りないから、外国人の力が必要!
- 日本では赤ちゃんが減っていて、お年寄りが増えています。そのため、工場や病院、お店など、いろいろな場所で働く人が足りなくなっています。外国から来てくれる人は、大切な働き手なんです。
- みんなが安心して暮らせる社会にしよう!
- 外国の人も、私たちと同じように、安心して生活する権利があります。困っている人がいたら助けるべきだし、言葉や文化の違いで差別されたり、いじめられたりしないように、政府がもっとサポートするべきだと考えます。
- 例えば、「困っている外国の人を助ける施設をちゃんとするべきだ」とか、「日本で差別のないルールを作るべきだ」という声です。
- この意見が多い政党: 立憲民主党、日本共産党、社会民主党などが、この考え方を強く持っています。
2.「ルールを厳しくして、ちゃんと管理しよう」という意見(受け入れに慎重な人たち)
この意見の人たちは、こう考えています。
- 日本の安全や暮らしが心配になるかも…
- 外国から来る人が急に増えすぎると、日本の治安が悪くなるんじゃないか、とか、社会を支えるためのお金(税金や社会保障費)が足りなくなるんじゃないか、と心配しています。
- 特に「外国人による犯罪が増えているのでは?」とか、「外国人にも生活保護のような手当をあげるのはどうなのか?」という声が出ました。(ただし、客観的なデータでは、外国人の犯罪が急に増えているわけではありません。)
- 日本人のためのルールをしっかり守らせよう!
- 外国の人が日本に来るなら、ちゃんと日本のルールを守るべきだ、と考えます。特に、不動産(家や土地)を外国の人が買いすぎないようにするとか、永住権(ずっと日本に住める権利)をあげる条件を厳しくするとか、そういう管理をもっとしっかりするべきだと主張します。
- この意見が多い政党: 参政党、日本保守党などが、この考え方を強く持っています。
この意見に賛成する国民が、参政党や日本保守党に投票したことで、この2つの党の躍進につながりましたが、受け入れを進めたいと考える政党や、それを支持する国民からは「排外主義(自分たち以外を排除したいという考え)」「人種差別主義(レイシスト)(人種差別主義者、人種に基づいて差別的な言動をする人)」というような非難も寄せられて、街頭演説の妨害行為も数多く見られました。
なぜこのことが選挙で話題になったの?
- 外国人の増加: 実際に日本に住む外国の人が増えてきたので、みんなの身の回りでも「外国人」を感じることが多くなってきたからです。
- SNSでの広まり: インターネットやSNS(X(旧Twitter)など)で、「外国人に関する心配な話」や「日本人が損をしているのでは?」といった情報が、あっという間に広まりました。正しい情報だけでなく、間違った情報も混じっていたので、色々な意見がぶつかり合うことになりました。
- 新しい政党の登場: 参政党や日本保守党など、この「外国人問題」に特に力を入れて訴える新しい政党が出てきたことも、大きな理由です。これらの政党は、今まで政治がちゃんと取り上げてこなかったと思っている人たちの意見を代弁(だいべん)しようとしました。
このように、2025年の参議院選挙では、「外国人の受け入れをどうするか」という問題が、日本の未来の社会のあり方を考える上で、大切なテーマの一つとして話し合われた、というわけです。
次回からはこの問題をひとつずつ取り上げて詳しく見てみましょう。


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