月100万円の使い道をチェック

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第二の給料と言われ続けた「文通費」

国会議員は、みんなの意見を聞いたり、国会で話し合ったり、地元の人と交流したりと、さまざまな活動をしています。

これらの活動にはお金がかかるので、国から議員一人ひとりに毎月お金が支給されています。このお金は「文書通信交通滞在費」といい、昔は「文通費」と略されていました。

この制度は、議員が国民のために仕事をする上で必要なお金をまかなうために作られました。しかし、領収書(レシート)の提出が義務付けられていなかったため、何に使われたのかがわからず、ずっと「第二のお給料」じゃないかと問題になっていました。

制度はいつから?どう変わってきたの?

この制度は、1947年に始まりました。当初は、国会に行くための交通費や宿泊費、議員が選挙区にの地元に戻って国民の要望を聞いたり、やり取りするのに必要な費用をまかなうために、月額5万円が支給されていました。しかし、議員の活動が広がるにつれて、金額も徐々に増えていきました。

近年では、毎月100万円という大きなお金が、報告の義務もなく支給されていました。この「使い道がわからない」という状態に、国民から批判が集中していたのです。

特に、2021年10月31日に投開票が行われた衆議院議員総選挙の時、10月31日に当選したばかりの新人議員に対して、11月分の文書通信交通滞在費が100万円満額支給されたことが大きな問題となりました。「選挙に初当選して1日も働いていない議員がなぜ100万円もらえるのか」と、制度改正の必要性が改めて議論されるきっかけとなりました。

2025年8月からの新しいルールをチェック!

これらの問題に対応するため、2024年12月に新しい法律が決まり、2025年8月から新しいルールが始まりました。

この改正で、「文書通信交通滞在費」は「調査研究広報滞在費」という名前に変わりました。

やっと使い道の報告と領収書の提出が義務付けされたよ

  • 議員が使ったお金の領収書を提出し、使い道を報告する
  • お金が余った場合は、国に返す
  • お金をもらえる期間は「議員として活動している間だけ」

これらの新しいルールは、2025年8月1日以降に支給されるすべてのお金に適用されます。すべての国会議員がこの新しいルールの対象となります。

見れば見るほど当たり前なことで、普通の会社ならこういうルールのないところは無いんじゃないでしょうか。

私たちもチェックできるってホント?

新しい法律では、議員が提出した領収書や報告書が、衆議院参議院の公式サイトで公開される予定で誰でも見られるようになります。

これにより、議員がどんな活動にどれだけお金を使っているのかを、私たち一人ひとりがチェックできるようになります。でも相変わらず議員別にPDFなどで出てくるような予感がしています。たとえばデータベースやAIで集約したり分析できるようなものにはならないんでしょうねぇ。

でもまぁ一歩前進。政治をより身近に感じ、議員のお仕事ぶりを評価する上で、とても大切なことではないでしょうか。

各政党は「文通費」についてどう考えているの?

今回の法改正について、各政党は国民からの信頼を回復するために必要だと考えています。各政党のスタンスは以下の通りです。

自由民主党(賛成)

自民党は、今回の歳費法改正に賛成しました。この改正は、国民の信頼を取り戻すために必要だと考えています。お金の使い道を公開したり、余ったお金を返したりすることで、透明性を高めていく方針です。

立憲民主党(賛成)

立憲民主党も、今回の歳費法改正に賛成しました。以前から「領収書の公開」や「使い道の明確化」を強く求めてきました。これにより、政治のお金の問題を解決し、クリーンな政治を実現したいと考えています。

日本維新の会(賛成)

日本維新の会も、今回の歳費法改正に賛成しました。維新の会は以前から領収書公開の義務化を主張しており、今回の改正を評価しています。さらに、お金の使い道を限定したり、領収書をインターネットで公開したりするなど、より厳しいルールを求めています。

公明党(賛成)

公明党も、今回の歳費法改正に賛成しました。「国民の理解と納得を得る」ことをとても大切に考えています。今回の改正で、透明性を確保し、信頼性を高めることを目指しています。

国民民主党(賛成)

国民民主党は、今回の歳費法改正に賛成しました。政治のお金が不透明な状態を解消し、政治への信頼を取り戻すために、この改正は重要だと考えています。今後も、国民が納得できるようなさらなる改革を求めていく姿勢です。

日本共産党(賛成)

日本共産党も、今回の歳費法改正に賛成しました。政治のお金が透明になることをずっと訴えており、今回の改正は良い方向への一歩だと評価しています。一方で、使い道の範囲がまだ広いとして、さらなる規制強化を求めています。

参政党(賛成)

参政党は、今回の歳費法改正に賛成しました。政治家と国民との信頼関係を築くためには、お金の使い方をはっきりさせることがとても大切だと考えています。今後は、さらに徹底した情報公開を求めています。

れいわ新選組(賛成)

れいわ新選組も、今回の歳費法改正に賛成しました。政治のお金の問題を根本から解決するためには、抜本的な改革が必要だと訴えています。国民の厳しいチェックに耐えうる制度にしていくべきだと考えています。

【参考】 文書通信交通滞在費を受け取っていない政党や議員について

全ての国会議員に支給されるお金ですが、一部の政党や議員は、このお金を受け取らない、または受け取った後に全額を返還するといった対応をとっています。

  • 日本維新の会:党として、支給された文書通信交通滞在費を議員個人に渡さず、一度党でプールし、提出された領収書をもとに、議員の活動に必要と認められた経費だけを支給するルールを設けています。
  • れいわ新選組:議員個人として、受け取った文書通信交通滞在費の全額を返還する、という対応をとっています。
  • 参政党:議員個人としては、受け取った文書通信交通滞在費を政治活動に限定して使い、残ったお金は全額返還する、という対応をとっています。

このように、今回の法改正よりも前から、自主的に透明性を高めようとする動きもありました。

まとめ:これからの「お金」と「政治」を考えてみよう

文通費は、新しいルールで「調査研究広報滞在費」として再スタートを切りました。

今回の法改正は、政治のお金の問題を解決する大きな一歩です。しかし、これで全てが解決したわけではありません。大事なのは、この新しいルールがちゃんと守られているか、私たち国民がチェックし続けることです。

政治家のお金の使い道がはっきりすることで、私たちは彼らがどんな活動に力を入れているのかを知り、評価することができるようになります。

あなたは、今回の法改正についてどう思いますか?そして、これからの政治に、どのように関わっていきたいですか?

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